
三十一文字に削ぎ落とした先にあるもの——短歌日記ZINE『うたになる前日記』作者に聞く|文学フリマインタビュー
日記形式の方が、よりカジュアルというか、自分の「素」が出る感じがして。
現在
京都暮らしの編集室ZINE部として、日々の何気ない出来事を短歌にまとめた作品集『うたになる前日記』を制作し、文学フリマなどで販売している。子育てをしながら、日記形式の短歌を通じて人の目を気にせず「素」を出す楽しさを感じ、兵庫のZINEイベントやシェア型書店でも作品を置いている。
過去
短歌を10年ほど続けてきたが、作品として仕上げようとすると数が作れず、最近になって日々の出来事を五・七・五・七・七に当てはめる日記形式の短歌を書き始めた。書くことで頭の中を整理し気持ちを吐き出せることに気づき、「京都暮らしの編集室」というオンラインサロンのZINE部に参加、自分の「素」を出すことへの怖さを抱えながらもZINE制作に踏み出した。
最初ZINEを出すことにはすごく抵抗があって。自分の素に近いものを出した時に批判されるんじゃないかと怖くて。
未来
大きく売れることよりも、一人でも「買ってよかった」と思ってくれる出会いを大切にしたいと考えている。趣味だからこそ楽しめる距離感を保ちながら、短歌や日記の活動を通じて誰かと交流を広げていきたいと語る。
たくさん売れたら嬉しいですけど、何のために作っているかって思った時に、一人でも「買ってよかった」と思ってくれることがやりたい動機の根源なんだな、とその時に触れた気がしました。
公開
聞き手:まりはな

