栗林康弘(qbc)
聞くことは愛すること。

2020年から6年間、有名でも無名でも関係なく、872人に60分ずつ話を聞いてきました。ひとりで始めた企画はいま16人のチームになり、公開したインタビューは1,500を超えています。
聞き方を教える「聞く学校」を2026年に開校し、傾聴とは別の聞き方として平聴(フラットリスニング)を提唱しています。著書に『500人以上の無名の人にインタビューしたら人生変わった。』(金風舎・2023年)。
数字
1本60分。現在・過去・未来を各20分ずつ
語られた順番のまま原稿にしています
本編1,298本/企画220本
これまでに制作へ関わったのべ人数
「聞いた」「編集した」は2026年6月30日時点。チームの本数は2026年8月1日時点です。
聞くことについて
1,000件を超えるインタビューの現場から、聞き方の体系を組み立ててきました。学問から降りてきたものではなく、実践から立ち上げた言葉です。
平聴(フラットリスニング)
傾聴が「傾けて聴く」なら、平聴は傾けずに聴く。オーディオのイコライザーを切って原音のまま再生するように、評価も共感も足さずに相手の話をそのまま受け取ります。フラットにするのは評価と価値観であって、反応ではありません。
響感(きょうかん)
共感はしない。響感はある。相手と同じ気持ちになろうとするのではなく、相手の声で自分が震えること。人に接して影響を受けること自体が、運動のように健康なことだと考えています。
聞欲・話欲
話す快感は自分に集中する快感、聞く快感は自分から降りる快感。現代は話すための装置ばかりが発達し、思いきり聞くための場がありません。インタビューは、その両方を純度の高いまま成立させる装置です。
してきたこと
2020年2月11日、66歳の男性との60分から始まりました。以来872本。相手を選ばず、テーマも決めず、現在・過去・未来を20分ずつ聞く型を守っています。公開しているインタビューを読む →
2022年4月にチーム制を導入。いま16人の制作メンバーが、聞く・文字起こしする・編集するを分担しています。公開本数は1,500以上。最多は2024年の年間421本。制作メンバーを見る →
これまでにのべ132名が制作に関わりました。インタビューを受けた人が、こんどは聞き手にまわる。その流れが2021年から続いています。2025年7月には駒澤大学の社会学ゼミで学生に教え、2026年5月に「聞く学校」を開校しました(受講者約20人)。
- 【募集】無名人インタビュアーに興味のある学生(2023年/研修の内容)
- 大学生の自分探しにインタビュー経験が役立ったという話(2023年)
- 社会人はインタビューで何がどう変わったのか?(2023年)
- 他人の子供時代インタビューは、自分の子育てに影響を与えるのか?(2022年/メンバー座談会)
立ち上げた企画
「その人を聞く」という軸はそのままに、聞き方の形を変える実験を続けてきました。
聞かれた人の声
- 気持ちがすっきりした。
- 頭の中が整理できた。
- 人生を振り返ることができた。
掲載・出演・共同研究
- TBSラジオ『文化系トークラジオ Life』番外編「教えて!文学フリマ東京42の注目本」(2026年4月28日配信。小説家の海猫沢めろんさんが、無名人インタビュー(M-54)の3冊を注目本として紹介してくださいました)
- J-WAVE『PILOT THE ORIGINAL』(2026年1月16日放送。ナビゲーターはKREVAさん。放送時点で「1,000人以上に聞いてきた人」として紹介されました)
- radiko ポッドキャスト(ディレクターズ・カット)
- Spotify『PILOT THE ORIGINAL』#68(ディレクターズ・カット)
- "聞くことは愛すること"|無名人インタビューpodcast
- 『500人以上の無名の人にインタビューしたら人生変わった。 知名度経済の呪いをとく方法』(金風舎「次世代の教科書」第3弾・2023年5月)
- 金風舎 著者ページ(qbc)
- 紀伊國屋書店ウェブストア
- Tapiの在野研究(社会学研究者・療育実践者との共同運営。社会学的インタビュー研究)
- インタビュー編集ノート・観察日記(質的分析コラム)
- 駒澤大学 社会学ゼミにて講義(2025年7月)
書いたもの
聞く前は、書く人でした。小学6年生から小説を書きはじめ、いまも書いています。聞くことと書くことは、私のなかでは同じ回路でつながっています。
- 『500人以上の無名の人にインタビューしたら人生変わった。 知名度経済の呪いをとく方法』(qbc/金風舎・2023年)
- 『喜ばせなくても、愛される ある宗教二世の四十年』(無名人インタビュー)
- 『シャロ女の花道 未来は自分で作れる』(坂部由佳/無名人インタビュー)
- 短編集(230本)
- 小説「無名人インタビュー物語 ――聞き手たちの冒険」(2024年)
経歴
1978年生まれ。東京都小平市出身、三軒茶屋在住。武蔵大学人文学部日本文化学科(考古学専攻)卒業。
小学6年生から小説を書きはじめ、30代前半まで書き続けました。会社員としては営業とIT部門で働き、商品の使用感を聞く仕事や、家庭訪問での聞き取りも経験しています。2011年の震災のあと「小説では人を救えなかった」と感じ、書くことから離れました。
2020年2月、40歳を過ぎて無名人インタビューを開始。2022年9月からフリーランス。2023年に著書を刊行し、2026年に「聞く学校」を開校しました。
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