
自分の取扱説明書から、人と社会のあいまいの間へ——ASD当事者として日常を綴ったエッセイ集2冊を、はじめての文学フリマへ|文学フリマインタビュー
自分の中では、各文章だったり、伝えたいメッセージが洗練されていったという過程があるんですね。
現在
27歳の現在、就労移行支援事業所に通いながら、自分の特性を日記形式で綴ったエッセイ集2冊『n=1』『あいまいのあいだに』を執筆し、初めて文学フリマに出展する。noteでの発信を続ける中で自分の文体やスタイルを磨いてきた。
過去
幼少期から「ちょっと変わった子」として扱われ、中高では部活を辞めたり対人トラブルを抱えたりしながらもモラトリアムを過ごした。就職活動をきっかけに認知の歪みが強まり、22歳の夏に発達障害(ASD)の診断を受ける。新卒で入ったIT企業では障害をオープンにして働いたが、職場環境と合わず1年半ほどで離職した。
ようやく22歳の夏に、抱えていた違和感が発達障害というものを通じてはっきりして。
未来
本を一から作り上げた一連の工程で得た経験値を生かし、今後は自分以外の誰かのことを書いたり、編集や取材、フィールドワークなど、自分が主体ではない形での創作にも挑戦したいと考えている。
自分じゃないものを主体として何かを作るということが、今後、自分がやってみたいと思うし、やれるだけの基礎体力みたいなものは自分についたんじゃないかなというのは、作っていく中で明確に、後半になればなるほど、頭に浮かんできたことではあります。
公開
聞き手:とうどう

