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「普通」ってなんだろう。ーー 家族への小さな違和感を書き残すエッセイ『母が死ぬまで言えなかったー普通じゃなかった実家の話ー』作者・冬至さんに聞く|文学フリマインタビュー

「普通」ってなんだろう。ーー 家族への小さな違和感を書き残すエッセイ『母が死ぬまで言えなかったー普通じゃなかった実家の話ー』作者・冬至さんに聞く|文学フリマインタビュー

冬至 2026年
今話したエピソードってすごく細かいじゃないですか。例えば虐待されてた、とかではない。でも「なんか変だな」みたいなのが蓄積していて、辛いなって思うことが多くて。Xに鍵垢を作って、書くようになりました。

現在

約3年前から鍵アカウントに書き溜めていた家庭にまつわる短いエピソードをまとめ、家族エッセイ『母が死ぬまで言えなかったー普通じゃなかった実家の話ー』として自費出版し、文学フリマ東京42で初めて本を出す。美学校の文学講座で講師に勧められたのがきっかけで、書くことは自分にとって心の整理になっている。

過去

80年代後半生まれ。エアコンや電子レンジがなく二槽式洗濯機を使うなど、他の家庭とは少し違う環境で育つ。母は生協に強くこだわり、父は仕事について投げやりな発言をするなど、幼少期から漠然とした違和感があった。大学生の時、友人のSNS投稿で揶揄されているのを見て、幼少期に家に来ていた母の知人がエホバの証人だったと気づき、自分の家庭がカルト的要素を持っていたことを初めて自覚した。

その時に、「あ、これカルトだったんだ」って気づいて。それまでは全然わかってなくて、そのとき気づきました。

未来

きょうだいの長期不登校や、事故で性格が変わった父による家庭内暴力など、今回書ききれなかったより重い家庭の葛藤を続編で書きたいと考えている。「当たり前」「普通」とは何かを読者に考えさせる内容を目指し、特に親子関係に悩む人に読んでほしいと願っている。

今回書いたものの続編の構想があります。今回書いてない家庭の葛藤が多くて、例えば兄弟がずっと小学校から中学卒業するまで不登校だったりとか。父親が自転車事故で頭部を損傷して、キレやすくなってしまって、毎日ではなかったんですけど、家庭内暴力があったりとか。今回は割と静かだけどちょっと変みたいな話だったんですけど、次回作はもう少し、ハードめな、精神に来るような体験があったので、それを書きたいなって思ってます。
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公開

聞き手:qbc

栗林康弘

このインタビューの監修

栗林康弘(qbc)

無名人インタビュー主宰/聞く学校 校長/パーソナルコーチ

2020年に無名人インタビューを始めました。自分で872本のインタビューを聞き、423本を編集。いまは自分を含む16人の制作メンバーで年間約400本のインタビューを行い、これまでにのべ132名が聞き手・編集として参加しています。公開した実例は1,500本以上。聞き方の体系として「平聴(フラットリスニング)」を提唱し、2026年に「聞く学校」を開きました。1978年生まれ。(「聞いた」「編集した」は2026年6月30日、チームの本数は2026年8月1日時点)

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