無名人時計主宰の書斎
COLUMN

法則11 素直に言う|話したい人がいるのに、話しかけられないとき

話したい相手がいる。でも、何を話せばいいか分からなくて、話しかけられない。

話しかけようかな、やめようかな、と迷っているうちに、時間だけが過ぎていく。

聞き方から考える話し方。法則11は、話したいという気持ちの、出し方です。

法則11 素直に言う

話したい気持ちは、へどもどせずに、そのままストレートに言う。

たとえば、こんな場面です。

営業職2年目。来月から毎週、課長の営業に同行することになった。移動は車で片道2時間。課長は無口で、最初の10分で話が尽きて、そのあと1時間以上、沈黙が続く。課長のことは嫌いではない。仕事ができる人で、本当は営業のやり方を教わりたい。

聞き方から考える話し方 法則11 素直に言う。話したい気持ちは、へどもどせずに、そのままストレートに言う。× 話そうか、どうしようか、と迷う ○ 「教えてほしいんです」と言う

気持ちを、素直に言う

話したい相手がいるのなら、話したいという気持ちを、素直に言うのがいちばん大事です。

「課長は仕事ができる方だと思っていて、ぜひ営業のやり方を教えてほしいんです」

これを、そのまま言えばいいんです。

素直な気持ちは、素直だなと伝わります。素直な人だなと思われたら、気持ちのいい相手として扱ってもらえるので、心地いい関係ができていきます。

まずいのは、へどもどすること

素直な気持ちが伝わるように、迷っている気持ちも伝わります。

「話そうかな、どうしようかな、話そうかな」とへどもどしていると、そのへどもどした気持ちが伝わってしまいます。それで、なんだか近寄りがたい空気になってしまうんです。

だから、へどもどせずに、ストレートに言う。

では、なぜ言えないのか

多くの場合、うまくしゃべれない、という問題はとてもシンプルです。

うまくしゃべる技術がないのに、うまくやろうとしているから、うまくできない。

自分の中に「これぐらいしゃべれたらいいな」というセルフイメージがあって、それに届かないから、なんだか嫌になる。そういうことが多いです。

解決は、しゃべる練習をすること

解決の方法も簡単で、しゃべる練習をすることです。

しゃべる練習とは何かというと、とにかくたくさんしゃべってみることです。自分の気持ちを伝える。形のないものを説明する。形があるものですら、うまく説明できないものです。考えることと、しゃべることは、別々のことなんです。

思ったこと、考えたことを、とにかくしゃべりまくる。そのうちに「なんかしっくりこない」「この言い方は気持ち悪い」ということが出てきます。その経験を積んでいくと、自分の気持ちもストレートに言えるようになって、うまくなっていきます。

友だちとは話せるなら

友だちとはうまくしゃべれるのに、ということなら、それは年上の人や、友だちではない人と話すことに慣れていない、ということだと思います。

基本的には、しゃべる訓練が足りていない。私はそう思います。話したいのに話せない、という話ですからね。

まとめ

法則11 素直に言う

話したい気持ちは、へどもどせずに、そのままストレートに言う。

「教えてほしい」は、知らない話にも使えます。→ 法則10 知らない話は、教えてもらう

次の法則は、聞くときに、やらないことを決めます。


無名人インタビューについて

無名人インタビューは、2020年から続く一般の方へのインタビュー活動です。16人の制作メンバーが年間約400本、これまでに1,500本以上のインタビューを記事にしてきました。この記事の引用はすべて公開済みのインタビュー記事からのものです。

聞くことは愛すること。

公開

栗林康弘

このコラムを書いた人

栗林康弘(qbc)

無名人インタビュー主宰/聞く学校 校長/パーソナルコーチ

2020年に無名人インタビューを始めました。自分で872本のインタビューを聞き、423本を編集。いまは自分を含む16人の制作メンバーで年間約400本のインタビューを行い、これまでにのべ132名が聞き手・編集として参加しています。公開した実例は1,500本以上。聞き方の体系として「平聴(フラットリスニング)」を提唱し、2026年に「聞く学校」を開きました。1978年生まれ。(「聞いた」「編集した」は2026年6月30日、チームの本数は2026年8月1日時点)

栗林康弘のプロフィール →
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