無名人時計
作業所で働きながら文学フリマ13年。書くことだけが生きがいだった

作業所で働きながら文学フリマ13年。書くことだけが生きがいだった

平修(たいらおさむ) 30代・男・製造・運輸・現場 2026年
書くこと自体、書くことが一番自分を知ってもらえることかなって思ったので。

現在

障害があり生活保護を受けながら、福祉の作業所で清掃の仕事をしている。文章を通して自分の内面を知ってもらいたいという思いから、詩や小説を書き続け、文学フリマや自ら立ち上げたサークルで13年間発表を続けている。父に認められなかった分、作品を通して人に認められることが生きがいになっている。

過去

昭和気質で怒鳴り暴力的な父から否定され、病気になっても薬を飲むなと責められるなど虐待を受けて育つ。自覚のないままいじめにも遭っていた。14歳で出会った『キノの旅』『ブギーポップは笑わない』に救われ物語を作る道を志し、漫画専門学校に進むも半年で中退。以後20年で約20社を転々としながらも同人サークルで書き続けてきた。

そもそも否定されて育ってきたので、子供の頃から。父親がちょっと昭和堅気の、なんていうか、古い父親像みたいな。ちゃぶ台返しはするわ、怒鳴るわ、ひどい父親だったので。

未来

詩を書くこと、自分のサークル活動をできる限り長く続けたいと考えている。いつか自作のノベルゲームや絵と文章を合わせた一冊の本を完成させたいという夢もあり、自分の生きた記憶や作品を後の世代に残したいと願う。苦労した分、自分は生きていてよかったと思える瞬間を迎え、自分を肯定できるようになりたいと語る。

今まで苦労した分、自分は生きててよかったなあって思えるような瞬間が来ればいいなっていうふうに、常に思ってます。
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公開

聞き手:くじらぐも

栗林康弘

このインタビューの監修

栗林康弘(qbc)

無名人インタビュー主宰/聞く学校 校長/パーソナルコーチ

2020年に無名人インタビューを始めました。自分で872本のインタビューを聞き、423本を編集。いまは自分を含む16人の制作メンバーで年間約400本のインタビューを行い、これまでにのべ132名が聞き手・編集として参加しています。公開した実例は1,500本以上。聞き方の体系として「平聴(フラットリスニング)」を提唱し、2026年に「聞く学校」を開きました。1978年生まれ。(「聞いた」「編集した」は2026年6月30日、チームの本数は2026年8月1日時点)

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