
【無名人インタビュー】ドイツに移住した京都の和食料理人
いつも自分が当たり前だと思っていた10年間のスキルが、こっちに出てくることで全部否定されてしまうわけですよね。
現在
ドイツ在住14年目、地中海キプロスでの1年単身赴任を経て、北ドイツの港町で新店舗開業を準備中。和食料理人として、水質や調味料の違い、ヴィーガン/ベジタリアン/ペスカタリアン/グルテンフリー/ハラールなど多様な食事制限への対応に取り組んでいる。デュッセルドルフの日本人通り、キプロスの66人日本人lineグループでの納豆情報共有など、地域ごとのコミュニティ事情にも実感を持つ。ドイツの労働文化(時間厳守・休暇厳守・教えることへの真摯さ)を高く評価している。
過去
京都で10年、和食料理人として副料理長まで務めた。テレビで海外の若い料理人のドキュメンタリーを観て衝撃を受け、ドイツに住む高校時代の友人を介して現地の和食店に直接手紙を出したところ、一軒だけ受け入れがあり、面接で意気投合して37歳・家族でドイツに移住。最初は水・食材の違いに馴染めず「いつでも帰りたい」と思う2年間を過ごした。日本では14〜16時間労働を続けて10年目で体を壊し入院した経験もある。
結局それを10年やって、10年目で体壊して入院してしまいましたから。
未来
若い人ほど今こそ日本を出るべきだと考える。コロナで内定が消えた人や閉塞感を抱える人、特に女性に向けて、ワーキングホリデー(ドイツは31歳まで)や学費無料のドイツの大学などを活用して海外を経験することを勧める。封建的でパワハラ的な日本の飲食業界や、男性中心の働き方を変えるには、一度外に出て価値観を相対化した人が集まり流れを作るしかないと語る。
今これからの若い人らなんかは、本当にどんどんいっぺん出てみたらいいなって思っているんで、ぜひそれを勧めているところです。
公開
聞き手:qbc

