無名人時計主宰の書斎
性別適合手術で戸籍を変えた50代公務員。日本一になっても消えない問い

性別適合手術で戸籍を変えた50代公務員。日本一になっても消えない問い

FUJITAKACOFFEETRAVELER 50代・その他・事務 2026年
公務員性同一性障害性別適合手術ミスターオブザイヤー
ここは本当の自分のいるべき場所ではないんじゃないかなあ

現在

現在は転勤で実家に戻り、県庁で会計事務を担当。同居する84歳の母と役割分担しながら暮らすが、新しい職場や土地にまだ慣れず、気分の浮き沈みが激しい。手術や戸籍変更のことは母に直接話しておらず、母も触れない。趣味のゴルフやコーヒー、タロットで気を紛らわせつつ、部屋で何も考えずぼんやり過ごす時間が多い。2023年には性別を公表してミスターオブザイヤーでグランプリを獲得した。

過去

女性として生まれ、小学校低学年から自分の心は男性だと感じ、誰にも話せずに育った。短大は女子校を選んだが違和感は消えず、卒業後は地方公務員として女性のまま働いた。32歳で父を亡くす。2018年、職場で同じ経験をした人に出会い、性同一性障害の診断を受けて性別適合手術を決意。ホルモン注射、胸と子宮の手術を経て、2年かけて戸籍を男性に変えた。生殖器の手術は不安から見送った。

それは、自分の人生を嘘で固めたくなかったっていう解放だったと思います。

未来

これからはみんなが笑って暮らせる未来を願う。まだ見ぬ心のパートナーを見つけ、コーヒーを飲んだり神社に行ったり、お互いに依存しすぎない関係で人生を歩みたいと望む。理想が高いと友人には言われるが、この年齢まで来たのだからそれでいいとも思っている。最後に、嘘のないあるがままの人生を我慢せずに生きてほしいという願いを人々に伝えたいと語る。

もしパートナーがいたとしたら、常にパートナーが挑戦したいと思うことを応援する。そんな愛を捧げたいです。
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公開

聞き手:栗林康弘

栗林康弘

このインタビューの監修

栗林康弘(qbc)

無名人インタビュー主宰/聞く学校 校長/パーソナルコーチ

2020年に無名人インタビューを始めました。自分で872本のインタビューを聞き、423本を編集。いまは自分を含む16人の制作メンバーで年間約400本のインタビューを行い、これまでにのべ132名が聞き手・編集として参加しています。公開した実例は1,500本以上。聞き方の体系として「平聴(フラットリスニング)」を提唱し、2026年に「聞く学校」を開きました。1978年生まれ。(「聞いた」「編集した」は2026年6月30日、チームの本数は2026年8月1日時点)

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