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COLUMN

海外留学した人、している人の話。無名人インタビュー5選

「海外留学 体験談」「留学 人生変わった」。そうした言葉で検索して、このページを開いた方がいるかもしれません。ここにあるのは、留学を勧める話でも、やめておいたほうがいいという話でもありません。留学をした人と、いま留学している人が、そのことをどう話したか。その記録です。

無名人インタビューは、有名無名を問わず、その人の人生の話を聞くインタビュー企画です。これまでに1,500件以上のインタビュー実例を公開してきました。そのなかから、留学のことが語られている5本を選びました。高校を休学して行った人もいれば、研究のために行った人もいます。「早く帰りたいなと思ってて」と言う人、「自分は英語できないんだな」という自覚について話す人、「すごい行動力だな」と当時を振り返る人、「帰国子女には厳しかった」と話す人。留学という同じ言葉で呼ばれていても、話されている中身はそれぞれ違います。

この記事は、留学を勧めも止めもしません。5本を一つの教訓にまとめることもしませんし、掲載の順番に意味もありません。各項目には、その人が話した言葉をそのまま引用しています。要約も言い換えもしていません。引用はすべて、公開済みの記事からの原文そのままです。

1.休学しての1年間と、これからの4年

私は、日本の高校を休学して1年間留学したんですけど、英語をもっと学びたいなと思って。本当は日本の大学のに進む予定だったんですけど、いろいろ考えた上で、4年海外の大学に在籍して卒業したいなって思ってます。

── 15歳で1年間海外留学した人(無名人インタビュー)

15歳で単身留学し海外大進学を目指す10代女性が、これからの進路について話した一節です。日本の大学に進む予定だったところから、4年海外の大学に在籍して卒業したい、という考えへ変わったことが、「いろいろ考えた上で」という言い方とともに語られています。その先は、元記事で読めます。

2.実は早く帰りたいなと思ってて

5年後なんですけど、僕、今アメリカにそうやって留学してるんですけど、実は早く帰りたいなと思ってて。生活面の不満が多すぎて。

── 色水で遊んでいたら、アメリカで研究留学してた人(無名人インタビュー)

アメリカで研究留学中の男性研究者が、5年後の話をしている部分です。話は先の計画ではなく、いま早く帰りたいと思っている、というところに向かいます。ここで理由として挙がっているのは、生活面の不満です。この話の前後は、元記事のほうにあります。

3.4ヶ月経って、自分は英語できないんだな

英語に関しては、逆に自分は英語できないんだなっていう自覚がちゃんと生まれてきたというか。東京にいるときは、全然自分英語できるじゃんっていう変な自信があったんですけれども、留学に来てから、やっぱり自分はできないなってちゃんと気づけたことが留学して4ヶ月経っての変化かなと思っています。

── 自分で考えて自分で決めて自分でその通り行動する瞬間に幸せを感じる人(無名人インタビュー)

留学して4ヶ月経っての変化として挙げられたのは、英語ができるようになったことではありませんでした。フランスの大学院に交換留学中の20代男性の語りです。東京にいたときの「変な自信」があって、そのあとに「自分はできないな」と気づいた、という順で話されています。

4.9月から思って、次の年の4月にはオーストラリア

9月から「留学したい」って思って、もう次の年の4月にはオーストラリアにいたんで。よく考えたら、今になって、すごい行動力だなって思います。

── ゴルフやってみんなとシャワー浴びると見えちゃうから浴びない元アウトローの人(無名人インタビュー)

渡航までの速さが、ここでの話題です。中学卒業後にオーストラリアへ渡った男性が、「今になって」という位置から「すごい行動力だな」と言っています。当時それをどう決めたのかは、ここには出てきません。

5.MARCHレベルの大学に入れなかった、というコンプレックス

「高校留学したのにMARCHレベルの大学に入れなかった」ということがすごいコンプレックスでした。一応勉強もしていたし、「2年留学してこんな頑張ったんだからMARCHレベルくらい入れるだろう」と思ってたんですけど、帰国子女には厳しかったですね。

── 誰もが「我がまま(=自分のまま)」に生きられる社会を実現したいと考えているフリーランスwebライターの人(無名人インタビュー)

高校留学を経て、いまは留学支援に関わる30代女性が、帰国後の受験について話しています。MARCHは、首都圏の複数の私立大学をまとめた通称です。勉強もしていたし、これくらいは入れるだろうと思っていた、という見込みがまずあって、そのうえで「帰国子女には厳しかったですね」という結果が語られます。当時それがコンプレックスだった、という言い方で説明されているところまでが、この一節です。そのあとのことは、リンク先の記事に続いています。

読み終えたあなたへ

5本は、一つの結論には向かいません。行ってよかった、行かなければよかった、のどちらかに整理される話でもありません。留学して4ヶ月経っての変化として「自分はできないな」と気づいたことを挙げる人がいて、留学中に「早く帰りたい」と話す人がいます。渡航までの速さを「すごい行動力だな」と振り返る人も、思っていた進学ができなかったことをコンプレックスだったと話す人もいます。日本の大学に進む予定から、海外の大学の卒業へと考えを変えた人もいます。どれもその人が、その位置から話した言葉です。この記事の側から、成功か失敗かの判定をすることはしません。

読みながら、自分の留学のことを、あるいは行かなかったことを思い出した方がいるかもしれません。そのときは、今度は話す側にまわることもできます。無名人インタビューは誰でも応募できます。まとまった話にしてから来る必要はありません。まだ途中の話でもかまいませんし、話したくないことは話さないままでかまいません。

自分の話はまだ、という方には、「聞くお茶会」という聞く練習の場もあります。先に誰かの話を聞くほうから入ってみる、という道もあります。


無名人インタビューについて

無名人インタビューは、2020年から続く一般の方へのインタビュー活動です。約20名のインタビュアーが年間約400件、これまでに1,500件以上のインタビューを記事にしてきました。

聞くことは愛すること。

公開

栗林康弘

このコラムを書いた人

栗林康弘(qbc)

無名人インタビュー主宰/聞く学校 校長

2020年に無名人インタビューを始めました。自分で872人の話を聞き、423本を編集。いまは16人の制作メンバーとともに年間約400件のインタビューを行い、これまでにのべ132名が聞き手・編集として参加しています。公開した実例は1,500件以上。聞き方の体系として「平聴(フラットリスニング)」を提唱し、2026年に「聞く学校」を開きました。1978年生まれ。(2026年8月21日現在)

栗林康弘のプロフィール →
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