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COLUMN

海外移住した人の話。無名人インタビュー5選

「海外移住 体験談」「海外移住 その後」。そうした言葉で検索して、このページを開いた方がいるかもしれません。ここに置いたのは、移住を勧める話でも、やめておいたほうがいいという話でもありません。実際に国外で暮らしてきた人が、そのことをどう話したか。その記録です。

無名人インタビューは、有名無名を問わず、その人の人生の話を聞くインタビュー企画です。これまでに1,500件以上のインタビュー実例を公開してきました。そのなかから、海外に移り住んだことが語られている5本を選びました。「気がついたらもう14年程住んじゃってる」と言う人、「早く辞めるために投資をしました」と経緯を説明する人、「外国に来た感じが、あんまりしなかったんですよ」と最初の印象を話す人、「海外に挑戦してもう4年ぐらい」と言う人。移住という同じ言葉で呼ばれていても、話されている中身はそれぞれ違います。

各項目には、その人が話した言葉をそのまま引用しています。要約も言い換えもしていません。引用はすべて、公開済みの記事からの原文そのままです。5本をひとつの答えにまとめることはしませんし、掲載の順番に優劣はありません。

1.最初の3年くらいは、どっかのタイミングで帰るのかな

気がついたらもう14年程住んじゃってるんですけど、振り返ってみて、「移住したんだな」と実感しますけど、最初の3年くらいは、どっかのタイミングで帰るのかなとは思っていました。

── 【無名人インタビュー】ドイツに移住した京都の和食料理人(無名人インタビュー)

ドイツで14年働く和食料理人が、住んでいる年数について話した部分です。14年という長さは、あらかじめ決めた期間としてではなく、「気がついたら」という言い方で出てきます。いま振り返ると移住したのだと実感する。最初の3年くらいは帰るのかなと思っていた。現在の側からの見方と当時の側からの見方が、同じひと続きのなかで話されています。

2.早く辞めるために投資をしました

授業と生徒指導はとても楽しくて大好きでしたが、事務仕事や部活やPTAが嫌で嫌でしょうがなかったので、早く辞めるために投資をしました。それでお金がある程度貯まったので、仕事を辞めてマレーシアに移住しました。

── 54歳でFIREした海外移住人(無名人インタビュー)

仕事のうち、好きだった部分と嫌だった部分が、どちらも同じ文のなかに挙げられています。54歳で教員を辞めてマレーシアに移住した、現在60代の男性の語りです。記事タイトルにあるFIREは、資産をつくって早めに退職する生き方を指す言葉です。ここでは、投資をして、お金がある程度貯まって、辞めて、移住した、という順番で説明されています。前後のいきさつは、リンク先の記事にあります。

3.外国に来た感じが、あんまりしなかったんですよ

外国に来た感じが、あんまりしなかったんですよ。これは住めるなって思ったんで、次にこっちへ来るときには親を連れて、両家顔合わせしてオッケーで、5月だったんですけど、移住してきて6月に結婚してみたいな。

── 南の国に移住したあまり落ちこまずあまり喜ばず真ん中っていう感じにフラットでいたい元助産師の人(無名人インタビュー)

移り住んだ先について、最初に出てくるのがこの言葉です。その印象のあとに「これは住めるな」と思った、と続き、次に来るときには親を連れて両家顔合わせをした、という話になります。南国へ移住した40代元助産師の語りで、5月、6月という月がこの一節のなかに出てきます。話の続きは元記事に載っています。

4.自分が住むことで知り得る情報が、まだまだいっぱいある

海外に住んでみたら知らないことだらけで、毎日刺激があると面白くて、読むだけじゃ知れない、聞くだけでも知れない、自分が住むことで知り得る情報がまだまだいっぱいあるなと感じました。そこを知り尽くすまでは、私としてはできれば帰りたくないっていう感じです。

── 学びたいことがいっぱいあるんですけど(略)落ち着きを持ちたいオランダ在住の人(無名人インタビュー)

住んでみて知ることと、読んだり聞いたりして知ることの違いが、ここでの話題です。知らないことだらけだった、というところから話が始まり、自分が住むことで知り得る情報がまだまだいっぱいある、という感じ方につながります。パートナーと海外就職しオランダに住む女性が、そこを知り尽くすまではできれば帰りたくない、と話すところまでが、この一節です。

5.海外に挑戦してもう4年ぐらい

海外に挑戦してもう4年ぐらいになるんですけど、自分の海外生活をYouTubeでVlogとして発信しています。

── 充実した人生を送りたい大学生の人(無名人インタビュー)

海外に挑戦してもう4年ぐらい、という時間の長さと、その生活をYouTubeでVlogとして発信していることが、続けて話されています。大学生でありながらノマドワーカーとして海外で生活する、20代男性の語りです。この一節の先は、記事本文で読むことができます。

読み終えたあなたへ

海外移住という一語でくくられていても、5本の中身はそろっていません。14年住んで「移住したんだな」と実感すると話す人がいて、海外に挑戦してもう4年ぐらいという人がいます。住んでいる長さも、そこに至る道筋も、5人それぞれです。うまくいったかどうかの判定は、ここではしません。参考にする人も、自分には当てはまらないと思う人も、それでかまいません。

読みながら、自分が住んだ場所のこと、あるいは行かなかった場所のことを思い出した方がいるかもしれません。そのときは、今度は話す側にまわることもできます。無名人インタビューは誰でも応募できます。きれいに整理してから来る必要はありませんし、話したくないことは話さないままでかまいません。

話すより先に、という方には「聞くお茶会」があります。誰かの話を聞くほうから入ってみる、という順番もあります。


無名人インタビューについて

無名人インタビューは、2020年から続く一般の方へのインタビュー活動です。約20名のインタビュアーが年間約400件、これまでに1,500件以上のインタビューを記事にしてきました。

聞くことは愛すること。

公開

栗林康弘

このコラムを書いた人

栗林康弘(qbc)

無名人インタビュー主宰/聞く学校 校長

2020年に無名人インタビューを始めました。自分で872人の話を聞き、423本を編集。いまは16人の制作メンバーとともに年間約400件のインタビューを行い、これまでにのべ132名が聞き手・編集として参加しています。公開した実例は1,500件以上。聞き方の体系として「平聴(フラットリスニング)」を提唱し、2026年に「聞く学校」を開きました。1978年生まれ。(2026年8月21日現在)

栗林康弘のプロフィール →
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