「シングルマザー 体験談」「母子家庭 仕事」。そうした言葉で検索して、このページにたどり着いた方がいるかもしれません。ここにあるのは、支援制度の一覧でも、うまくやるための方法でもありません。シングルマザーとして子育てをしてきた人と、母子家庭で育った人が、そのことをどう言葉にしたか。その記録です。
無名人インタビューは、有名無名を問わず、その人の人生の話を聞くインタビュー企画です。これまでに1,500件以上のインタビュー実例を公開してきました。そのなかから5本を選びました。離婚から再婚までを短い区切りで話す人、「結構悲惨な貧乏だったんですよ」と育った家のことを話す人、SNSで目に入る他人の投稿の話をする人、「子育ては大変です」と言ったあとに続きを話す人、大学のことを話す21歳。母親の側の語りと、母子家庭で育った子どもの側の語りが、どちらも入っています。
この記事は、シングルマザーであることを気の毒な状況としても、立派な頑張りとしても扱いません。5本を一つの結論にまとめることもしませんし、並び順に優劣の意味もありません。各項目には、その人が話した言葉をそのまま引用しています。要約も言い換えもしていません。引用はすべて、公開済みの記事からの原文そのままです。
1.離婚から再婚までが、短い区切りで語られる
24歳。3年ぐらいで離婚して、7年ぐらいシングルマザーやってて。ちょっと疲れちゃったから、結婚した。
── 元シングルマザーで超楽しそうな来年50歳の人(無名人インタビュー)
「24歳」という年齢から始まって、離婚、シングルマザーだった時期、再婚までが、ひと続きの短い言葉で置かれています。それぞれの期間は「3年ぐらい」「7年ぐらい」と、おおよその数字のまま話されています。この区切りの内側で何があったのかは、元記事のなかで話されています。
2.「結構悲惨な貧乏だった」と語られる母子家庭育ち
私、母子家庭育ちで、結構悲惨な貧乏だったんですよ。
── 怒りでは走れない限界値を感じたNPO法人を作った人(無名人インタビュー)
母子家庭で育った側からの語りです。育った家のことが、「結構悲惨な貧乏」という本人の言葉で、一文のなかに言い切られています。この語りが、のちのNPO法人設立とどうつながるのかは、元記事で読めます。
3.シングルマザーの目に入る、Facebookのいちゃいちゃ投稿
私、シングルマザーなので、旦那がいないんですけど。Facebookの投稿とかで、旦那といちゃいちゃしているような投稿してくる人とかが何人かいるわけですよ。
── 下手したら死んじゃうんじゃないかとオンラインコミュニティで思われていた人(無名人インタビュー)
自分の状況の説明から始まって、そのままFacebookの投稿の話に入っていきます。3人の子を育ててきた40代シングルマザーの目に、SNSで何が入ってくるか、という部分です。この話がどこへ向かうのかは、元記事で続きが読めます。
4.生きにくいと思いながら、普通を子供にも教えなあかん
シングルマザーで、子育ては大変です。自分自身が生きにくいと思いながら、でも母親になったから普通を子供にも教えなあかんと思って。
── 占い師“うに”の人 「あした、なに見て生きていく?」 〜earth fortune telling&ecology〜(無名人インタビュー)
「子育ては大変です」のあとに「自分自身が生きにくい」が置かれ、そこから「でも」が続きます。自分自身が生きにくいと思っていることと、母親になったから「普通」を教えなあかんと思ったことが、途中で切れないままひと続きで話されています。占い師として働きながら子育てをしている人の言葉です。
5.母子家庭と、大学に行けないという話
大学は私あの母子家庭でなかなか学力もそんなあったわけじゃないんで、親からもまあ行けないっていうのも言われて。
── 授業中に外ばっか見てた思春期が終わった気がしない21歳の人(無名人インタビュー)
大学について話しているところです。母子家庭であること、学力のこと、行けないと言われたこと。進学をめぐる要素が、一つの文に重なって出てきます。この21歳がそのあとをどう過ごしてきたかは、リンク先の記事に書かれています。
読み終えたあなたへ
5人の話に、共通する教訓はありません。シングルマザーだった時期が「ちょっと疲れちゃったから」という一言で締めくくられることもあれば、育った家のことが「結構悲惨な貧乏」という言葉で語られることもあります。同じテーマにたどり着く語りでも、話す人の位置が違えば、出てくる言葉も違います。どれが正しい語り方か、ということはありません。
読みながら、自分の場合はどうだろうと考えた方がいれば、今度は話す側にまわることもできます。無名人インタビューは、誰でも応募できます。話す前に自分の経験を整理しておく必要はありません。ここに並んだ5本も、誰かが話してくれたから残った記録です。
話すのはまだ早いかな、と思う方には、聞く練習の場「聞くお茶会」もあります。自分のことを話すより先に、人の話を聞いてみるところから始める、という入口です。案内は下にあります。
無名人インタビューについて
無名人インタビューは、2020年から続く一般の方へのインタビュー活動です。約20名のインタビュアーが年間約400件、これまでに1,500件以上のインタビューを記事にしてきました。
- インタビューを受けてみたい方:インタビューを受ける
- 聞き方を練習してみたい方:聞く学校(無料・オンライン)で、実際のインタビューを見て話し合っています
聞くことは愛すること。
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