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COLUMN

風俗で働いた人の話。無名人インタビュー5選

「風俗嬢 体験談」「風俗 働いた その後」。そうした言葉で検索して、このページにたどり着いた方がいるかもしれません。ここにあるのは、その仕事の説明でも、続けるか辞めるかについての助言でもありません。実際にその場所で働いた人が、自分のことをどう話したか。その記録です。

無名人インタビューは、有名無名を問わず、その人の人生の話を聞くインタビュー企画です。これまでに1,500件以上のインタビュー実例を公開してきました。そのなかから、風俗で働いた経験が語られている5本を選びました。18歳からその仕事しかしてこなかったと話す人がいて、家族のために働いた時期を振り返る人がいて、きつかった時期のことを話す人がいます。

この記事は、5本を一つの結論にまとめません。順番に優劣の意味もありません。各項目には、その人が話した言葉をそのまま引用しています。要約も言い換えもしていません。引用はすべて、公開済みの記事からの原文そのままです。

1.源氏名で働いてる私が終わった瞬間

noteを本格的にやろうと思ったきっかけが、元々風俗で働いてたんですけど、もう急に働けなくなったことですね。源氏名で働いてる私が終わった瞬間。

── 20代半ば元風俗嬢(無名人インタビュー)

noteを本格的にやろうと思ったきっかけは何だったか。その答えとして、急に働けなくなったことが話されています。急に働けなくなったことを、語り手は「源氏名で働いてる私が終わった瞬間」と言い直しています。

2.18歳から、それしかずっとやったことがなかった

私18歳から風俗なんで、それしかずっとやったことがなかったんですけど。ちょうど結婚したのを機会に辞めました。

── 現役吉原風俗嬢(無名人インタビュー)

記事タイトルは「現役吉原風俗嬢」ですが、この一節で話されているのは、いったん辞めたときのことです。きっかけは結婚だったと語られています。18歳から始めて「それしかずっとやったことがなかった」という前置きのあとに、その一行が続きます。辞めてからいまに至るまでの経緯は、元記事のなかで語られています。

3.空気でパンパンになった風船状態

何でこんなことやってるんだろうっていう。結局、風俗勤めをやってること誰にも打ち明けられないし。要は、空気でパンパンになった風船状態ですよね。

── 父親の奪った私の時間ちゃんと取り戻した人(無名人インタビュー)

「何でこんなことやってるんだろう」という問いが先に置かれ、そのあとに、誰にも打ち明けられないことが続きます。二つが重なった状態が、「空気でパンパンになった風船状態」という言い方でまとめられます。家族のために働いていた時期の回想で、その前後の事情は元記事で読むことができます。

4.めちゃくちゃきついときが5年くらい

めちゃくちゃきついときが5年くらいあって。今でもあんまし回らないんですけど、その時、全然呂律回ってなくて、でも、それでもできる仕事って風俗ぐらいなんですよ。

── すごくつらかった自分の人生を話していこうっていう気持ちの人(無名人インタビュー)

「めちゃくちゃきついとき」と語られる5年くらいを振り返る語りです。「今でもあんまし回らない」という現在の状態をいったん挟んでから、当時の話に戻ります。

5.今現在が一番落ち着いた生活をしています

大学にも行かずに風俗勤めをしていて、その間に1回結婚して今は同居している結婚前提の人がいて、まあ昔は変な家庭で育ってきて、そんな感じですね。今現在が一番落ち着いた生活をしています。

── 人間らしくない人(無名人インタビュー)

20代の語り手が、これまでを短くまとめた一節です。大学に行かなかったこと、風俗勤め、結婚、いまの同居相手、育った家庭。それらを一息で言ったあとに、「今現在が一番落ち着いた生活をしています」と続きます。一つひとつがどんな時間だったのかは、元記事のほうで話されています。

読み終えたあなたへ

5人の話に、共通する教訓はありません。「源氏名で働いてる私が終わった瞬間」から書き始めた人がいて、18歳から「それしかずっとやったことがなかった」と話す人がいて、「空気でパンパンになった風船状態」だったと振り返る人がいて、「今現在が一番落ち着いた生活をしています」と話す人がいます。この記事の側から、それぞれの語りに点をつけることはしません。

読みながら、自分の場合はどうだろう、と考えた方がいるかもしれません。そのときは、今度は話す側にまわることもできます。無名人インタビューは、誰でも応募できます。話せる形に整えてから持っていく必要はありませんし、話したくないことは話さないままでかまいません。「源氏名で働いてる私」の時間も、話されたことでこうして残っています。

先に人の話を聞いてみたい方には、「聞くお茶会」という場もあります。案内は下にあります。


無名人インタビューについて

無名人インタビューは、2020年から続く一般の方へのインタビュー活動です。約20名のインタビュアーが年間約400件、これまでに1,500件以上のインタビューを記事にしてきました。

聞くことは愛すること。

公開

栗林康弘

このコラムを書いた人

栗林康弘(qbc)

無名人インタビュー主宰/聞く学校 校長

2020年に無名人インタビューを始めました。自分で872人の話を聞き、423本を編集。いまは16人の制作メンバーとともに年間約400件のインタビューを行い、これまでにのべ132名が聞き手・編集として参加しています。公開した実例は1,500件以上。聞き方の体系として「平聴(フラットリスニング)」を提唱し、2026年に「聞く学校」を開きました。1978年生まれ。(2026年8月21日現在)

栗林康弘のプロフィール →
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