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COLUMN

宗教2世として育った人、宗教とともに生きる人の話。無名人インタビュー5選

「宗教2世 体験談」。そう検索してこのページにたどり着いた方がいるかもしれません。自分と同じような育ち方をした人がどんなふうに話すのかを知りたい方かもしれませんし、身近な人の話をどう受け止めたらいいのか考えている方かもしれません。あるいは、いま自分が信仰とともに生きていて、それを語っている人の言葉を探している方かもしれません。

無名人インタビューは、有名無名を問わず、その人の人生の話を聞くインタビュー企画です。これまでに1,500件以上のインタビュー実例を公開してきました。そのなかから、宗教と自分の関わりについて話している5本を選びました。複数の教団を経験した人、家の宗教のもとで生まれながらに入信していた人、家とは別の教会で洗礼を受けた人、教団を脱出した経験のある人、いま朝晩の祈りとともに暮らしている人。育ち方も、いまの立ち位置も、それぞれ違います。

この記事は、宗教についての解説でも、入信や脱会についての助言でもありません。信仰の是非や真偽をここで判定することもしませんし、並べた順番に意味もありません。各項目には、その人が話した言葉をそのまま引用しています。要約はしていません。引用はすべて、公開済みの記事からの原文そのままです。

1.天使のお告げでクビになりました……

1回東京行ったんですけど、エイプリルフールの日に天使のお告げでクビになりました……。

── 「令和の虎」で資金調達し出版する「宗教2世」の人(無名人インタビュー)

東京に行ったこと、職を失ったこと、その理由として挙げられているもの。三つがひと続きの短い言葉になっています。勤め先を辞めることになった経緯が、こう説明されています。この出来事が半生のどのあたりに置かれているのかは、元記事に載っています。

2.「必然的に」入信していた

25歳まで優等生でしたね。というのも、新興宗教に母方のおばあちゃんの代から入信していて。結婚して父もそれに入信して、必然的に僕も弟と妹も入信したんですよね。

── 自分がやってみたいと思うことに素直な人(無名人インタビュー)

「25歳まで優等生でしたね」という一言のあとに、「というのも」と続けて、家の入信の経緯が説明されます。母方のおばあちゃんの代から、結婚した父、そして自分と弟と妹へ。その順番をたどったうえで使われているのが、「必然的に」という言葉です。

3.家とは別のところで、自分で勉強して洗礼を受けた

高校生の時に自分で勉強して、家はマイナーの新興宗教なので嫌がられましたけど、教会に通って洗礼を受けたという形ですね。

── 人間らしくない人(無名人インタビュー)

家の宗教とは別の教会に、自分で通った20代の語りです。「嫌がられましたけど」という一節を挟みながら、高校生のときに勉強を始めてから洗礼を受けるまでが、ひと続きに話されています。その先のことは、元記事で読むことができます。

4.その人たちとは普通に喋れる

唯一中学校のときからつながっている1人友達がいるんですけど、その人と友達とは話せるし、元宗教仲間というかその宗教団体から脱出したよっていう仲間が数人いて、その人たちとは普通に喋れるんですけど。

── 人と喋らない人(無名人インタビュー)

話せる相手として挙がるのは、中学校のときからつながっている友達と、「元宗教仲間」と呼ばれる数人です。教団を脱出した経験を持つ50代の女性が、誰となら普通に喋れるかを、具体的に数えるように話しています。記事のタイトルは「人と喋らない人」。そのタイトルとこの一節がどうつながっているかは、記事を開くとわかります。

5.信仰と生活が一体になってる人

こっちにいるとみんな観光とかね、信心深い人もいるけど神社に行ったりとかするけど、要は信仰と生活が一体になってる人って基本的にあんまりいないですよね。

── 朝晩お祈りをして信仰と一緒に生きる人(無名人インタビュー)

朝晩の祈りと生活が一体になっている、30代女性の語りです。「こっち」と呼ぶ、いま暮らしている場所での見え方の話です。観光のこと、信心深い人のこと、神社に行くことに触れたうえで、「信仰と生活が一体になってる人」は基本的にあんまりいない、という自分の周りの見え方が語られます。

読み終えたあなたへ

5人の育ち方にも、いまの立ち位置にも、共通の形はありません。生まれたときから「必然的に」入信していた人がいて、家とは別の教会に自分で通った人がいて、そこから脱出した人がいて、いま「信仰と生活が一体になってる」暮らしをしている人がいます。同じ言葉でひとくくりにできる5人ではありませんし、どれかが正しい道筋だという話でもありません。読んだあとに何を思うかは、読んだ人のものです。

もし読みながら、自分ならこう話すだろうか、と考えた方がいれば、話す側にまわることもできます。無名人インタビューは、誰でも応募できます。信仰があってもなくても、いまどんな距離にいてもかまいません。話す前に自分の立場を整理しておく必要もありません。ここに並んだ5本も、それぞれの場所から話された言葉の記録です。

まず聞く側にいてみたい方には、「聞くお茶会」という練習の場もあります。案内は下にあります。


無名人インタビューについて

無名人インタビューは、2020年から続く一般の方へのインタビュー活動です。約20名のインタビュアーが年間約400件、これまでに1,500件以上のインタビューを記事にしてきました。

聞くことは愛すること。

公開

栗林康弘

このコラムを書いた人

栗林康弘(qbc)

無名人インタビュー主宰/聞く学校 校長

2020年に無名人インタビューを始めました。自分で872人の話を聞き、423本を編集。いまは16人の制作メンバーとともに年間約400件のインタビューを行い、これまでにのべ132名が聞き手・編集として参加しています。公開した実例は1,500件以上。聞き方の体系として「平聴(フラットリスニング)」を提唱し、2026年に「聞く学校」を開きました。1978年生まれ。(2026年8月21日現在)

栗林康弘のプロフィール →
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