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COLUMN

精神疾患とともに生きてきた人の話。無名人インタビュー5選

「うつ 経験談」「双極性障害 体験」。そうした言葉で検索してこのページを開いた方が、いるかもしれません。ここにあるのは、病気の説明でも、治療の案内でもありません。診断を受けた人、通院を続けている人、休職している人が、自分のこととしてそれをどう話したか。その記録です。

無名人インタビューは、有名無名を問わず、その人の人生の話を聞くインタビュー企画です。これまでに1,500件以上のインタビュー実例を公開してきました。そのなかから、精神疾患にふれて語っている5本を選びました。診断された時期も、いまの状況も、話し方も、5人それぞれに違います。並べた順番に、優劣や段階の意味はありません。

各項目には、その人が話した言葉をそのまま引用しています。要約はしていません。引用はすべて、公開済みの記事からの原文そのままです。この記事は、どういう状態が望ましいかも、どうすればいいかも書きません。同じ診断名でも語られることは人によって違います。気になった一文があれば、その先は元記事で読んでください。

1.なったというか、診断されて

私は2021年、今から4年前ぐらいに統合失調症になって。なったというか診断されて。

── 統合失調症でも前向きに生きていける人(無名人インタビュー)

統合失調症と診断され、前向きに暮らしている20代の語りです。「なって」と言ったあとに「なったというか診断されて」と言い直す、その言い方のまま記録されています。言い直しのあとに何が続くのかは、元記事で読めます。

2.夫と一緒に行った精神科

家に帰って夫に「私、双極性障害だと思う」って言ったら、夫も「そうなんじゃないかと思っていた」と言ってすごく落ち着いて受け止めてくれて。そのあと精神科を調べて夫と一緒に行って、お医者さんから「双極性障害のⅡ型です」という診断が下りました。

── 双極性障害Ⅱ型の人(無名人インタビュー)

夫とともに受診し、診断を受けた30代女性会社員の語りです。自分で思い当たったことを夫に伝える場面から、二人で精神科へ行き診断が下りるまでが、ひと続きの流れとして話されています。この場面の前に何があったのかは、元記事にあります。

3.プラスもマイナスも、糧になっているのかな

僕は3年前に発病し、現在は半年近く休職させていただいているのですが、この経験は、プラスもマイナスも全て自分の糧になっているのかなと感じています。出来事は、良いことも悪いことも含めて、自分のためになっているのかなと思います。

── 生きがいの一つはありがとうと言っていただけることの人(無名人インタビュー)

うつ病で休職中の50代公務員男性の語りです。発病と休職について話したうえで、出来事の受け止め方を「のかな」という言い方で重ねています。記事タイトルにある生きがいの話とこの一節がどうつながるのかは、元記事のなかで語られます。

4.診断が変わってから、伝えやすくなった

精神科に通っていて、診断が変わった時期があるんですね。診断が変わってから、周りの人の私に対する接し方を私自身がわかりやすくなったっていうのが1つと、私がやりたいこと、やりたくないこととかを周りの人に伝える方法がわかったっていうか、伝えやすくなったかなって思いますね。

── 話すっていうことが楽しい人(無名人インタビュー)

児童精神科から通院を続け、途中で診断が変わった20代の語りです。診断が変わったことを、周りの人の接し方の受け取りやすさと、自分の意思の伝え方という二つの面から話しています。その前後で何がどう続いていくのかは、元記事にあります。

5.セミの抜け殻みたいな

本当にうつ病になった当時は、セミの抜け殻みたいな。

── つらい経験をすればするほど人に優しくなれると思う人(無名人インタビュー)

うつ病で休職し、転職へ向かう時期にいる20代女性の語りです。当時のことが、短い比喩ひとつで話されています。この比喩の前後で何が語られているかは、元記事で読めます。

読み終えたあなたへ

5人の語りに、共通する筋書きはありません。ここから何かの教訓を取り出すことも、この記事の側からはしません。その人がその時点で話した言葉が、そのまま残っているだけです。

読みながら、自分の場合はどうだろうと考えた方がいるかもしれません。今度は話す側にまわることもできます。無名人インタビューは、誰でも応募できます。まとまった話も、人に伝わるように整理された経緯も、用意しなくてかまいません。話しているうちに、自分でも準備していなかった言い方が出てくることもあります。ここに並んだ5本も、誰かが話してくれたことで残った記録です。

話すのはまだ早いかな、と思う方には、聞く練習の場「聞くお茶会」もあります。自分のことを話すより先に、人の話を聞いてみるところから始める、という入口です。案内は下にあります。


無名人インタビューについて

無名人インタビューは、2020年から続く一般の方へのインタビュー活動です。約20名のインタビュアーが年間約400件、これまでに1,500件以上のインタビューを記事にしてきました。

聞くことは愛すること。

この記事は個人の体験の記録であり、医療情報ではありません

公開

栗林康弘

このコラムを書いた人

栗林康弘(qbc)

無名人インタビュー主宰/聞く学校 校長

2020年に無名人インタビューを始めました。自分で872人の話を聞き、423本を編集。いまは16人の制作メンバーとともに年間約400件のインタビューを行い、これまでにのべ132名が聞き手・編集として参加しています。公開した実例は1,500件以上。聞き方の体系として「平聴(フラットリスニング)」を提唱し、2026年に「聞く学校」を開きました。1978年生まれ。(2026年8月21日現在)

栗林康弘のプロフィール →
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