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COLUMN

発達障害と生きる人の話。無名人インタビュー5選

「発達障害 体験談」「ADHD 大人 気づいた」。そうした言葉で検索してこのページにたどり着いた方が、いるかもしれません。ここにあるのは、診断の基準でも、特性との付き合い方の手引きでもありません。発達障害と診断された人や、その可能性を考えている人、身近な人の特性に向き合っている人が、自分の日々をどう言葉にしたか。その記録です。

無名人インタビューは、有名無名を問わず、その人の人生の話を聞くインタビュー企画です。これまでに1,500件以上のインタビュー実例を公開してきました。そのなかから、発達障害について語っている5本を選びました。障害者雇用で働く人、就労支援の仕事をしている人、子どもの特性から自分を考えはじめた人、パートナーとの違いを話す人、診断を受けて仕事を離れた人。年代も立場もばらばらです。

各項目には、その人が話した言葉をそのまま引用しています。要約はしていません。5人の語りをまとめて一つの説明にすることもしませんし、順番に優劣の意味もありません。気になった一文があれば、その先は元記事で読んでください。引用はすべて、公開済みの記事からの原文そのままです。

1.働けるし、ちゃんと自立できるよ

私は発達障害のASDを持っているので、コミュニケーションが下手くそなんですけど。弟がコミュ力が馬鹿高くてですね。

── 発達障害があっても働けるし、ちゃんと自立できるよってすごい言いたい。人(無名人インタビュー)

障害者雇用でWebデザイナーとして働く30代女性の語りです。自分のことを話す場面で、弟との対比がそのまま出てきています。この比べ方が語りのなかでどこへ向かうのかは、元記事で読めます。

2.できないことと、できることが同じ人のなかにある

足し算をよく間違えたり、ものによっては全然覚えられなかったり、できないこともいっぱいある自分が、どうしてプログラミングができるのかとか。人の心が分かりにくいはずのASDの僕が、どうして人の心を扱う仕事ができているのか。

── 就労移行支援施設のサービス管理責任者(発達障害当事者)の人(無名人インタビュー)

40回の転職を経て就労支援の仕事に就いた40代男性の語りです。できないことの具体と、いましている仕事とが、問いのかたちで並べられています。この問いに本人がどう言葉を継いでいくかは、元記事のなかで続きます。

3.心配と、なるようにしかならないという気持ち

子供が発達障害のグレーゾーンなので、将来大丈夫かなって心配してますね。ただ、「なるようにしかならないんだろうな」っていう気持ちもあるので。

── 子供が発達障害でもしかしたら私も発達障害なのかなと思った人(無名人インタビュー)

グレーゾーンの子を育てる親の語りです。心配していると話したすぐあとに、別の気持ちが「ただ」でつながれています。二つの気持ちが、続けてそのまま話されています。タイトルにある「もしかしたら私も」の話がどう続くのかは、元記事にあります。

4.ADHDとASD、二人のあいだで起きること

例えば、ADHDって結構ぱっと思いつきで出かけようとか、何々始めようって言ったりするんですけど。ASDの私は、新しいことを始めたりとか、環境が変わったりするのが嫌なので、それでぶつかったりとか、そういうことが結構ありますかね。

── マイノリティだからこそ見つけられる幸せを見つけていきたい人(無名人インタビュー)

発達障害を持つ同性カップルの20代女性の語りです。特性の違いが、二人のあいだで起きることの例として説明されています。ぶつかったあとに何が話されるのかは、元記事にあります。

5.診断名と、まわりの理解

私自身が発達障害の当事者なんですが、あまり理解がないなっていうのをすごく思っています。私は自閉スペクトラム症候群(俗にいうASD)と、注意欠陥・多動性障害(俗にいうADHD)の両方の診断を受けています。

── 存在価値がない人間じゃない人間になりたい人(無名人インタビュー)

診断を受け、休職と退職を経た50代男性の語りです。診断名を挙げる前に、理解がないと感じている、という話が先に置かれています。その実感がどこから来ているのかは、元記事のなかで語られます。

読み終えたあなたへ

5人の語りに、共通する結論はありません。この記事の側から、特性をどう扱うべきかを書くこともしません。5本とも、その人がその時点で話した言葉が、そのまま残っているだけです。読んだあとに何を思うかは、読んだ人のものです。

もし、読みながら自分の場合はどうだろうと考えた方がいれば、今度は話す側にまわることもできます。無名人インタビューは、誰でも応募できます。診断の有無も、まとまった話も必要ありません。話しているうちに、自分でも用意していなかった言い方が出てくることもあります。ここに並んだ5本も、誰かが話してくれたことで残った記録です。

話すのはまだ早いかな、と思う方には、聞く練習の場「聞くお茶会」もあります。話すより先に、人の話を聞いてみるところから始める、という入口です。案内は下にあります。


無名人インタビューについて

無名人インタビューは、2020年から続く一般の方へのインタビュー活動です。約20名のインタビュアーが年間約400件、これまでに1,500件以上のインタビューを記事にしてきました。

聞くことは愛すること。

この記事は個人の体験の記録であり、医療情報ではありません

公開

栗林康弘

このコラムを書いた人

栗林康弘(qbc)

無名人インタビュー主宰/聞く学校 校長

2020年に無名人インタビューを始めました。自分で872人の話を聞き、423本を編集。いまは16人の制作メンバーとともに年間約400件のインタビューを行い、これまでにのべ132名が聞き手・編集として参加しています。公開した実例は1,500件以上。聞き方の体系として「平聴(フラットリスニング)」を提唱し、2026年に「聞く学校」を開きました。1978年生まれ。(2026年8月21日現在)

栗林康弘のプロフィール →
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