「受験 思い出」「浪人 体験談」。そうした言葉で検索して、このページを開いた方がいるかもしれません。ここにあるのは、合格のための手引きでも、勉強のやり方の話でもありません。受験や浪人という時期を通った人が、その時間のことを言葉にすると、どんな話になるのか。その記録です。
無名人インタビューは、有名無名を問わず、その人の人生の話を聞くインタビュー企画です。これまでに1,500件以上のインタビュー実例を公開してきました。そのなかから、受験や浪人のことが語られている5本を選びました。「まあ、浪人生ですかね」と自分の立場を言い直す人、「人生で本当に一番つらかったです」と振り返る人、「大学生から第2の人生」という区切りで話す人。同じ時期を指していても、その人が選ぶ言葉はそれぞれ違います。
この記事は、どの学校に受かったか、何年かかったかで人を並べません。5本を一つの教訓にまとめることもしませんし、掲載の順番に意味もありません。各項目には、その人が話した言葉をそのまま引用しています。要約も言い換えもしていません。引用はすべて、公開済みの記事からの原文そのままです。
1.まあ、浪人生ですかね
世間的に言うと、ただの中卒ってことになるんですけど。まあ、浪人生ですかね。中学浪人とか高校浪人とか言い方はいろいろあるらしいんですけど。
── 高校中退して浪人中の15歳の人(無名人インタビュー)
自分の立場を指す言い方が、いくつか並べられています。高校を中退し受験し直す15歳の語りです。世間から見た呼び方と、自分の側からの呼び方が、ひと続きのなかに出てきます。
2.人生で本当に一番つらかったです
いや、人生で本当に一番つらかったです、浪人は。
── 自分の考えは矛盾してるけど、これが私なんだな。人(無名人インタビュー)
浪人という時期そのものについて、20代女性が振り返って話した一節です。この前後で何が話されているかは、リンク先の記事にあります。
3.大学生から第2の人生
高校生まで第1の人生で、浪人の間にエネルギー溜めて大学生から第2の人生だと思って生きてるので。
── やらない後悔よりやる後悔の人(無名人インタビュー)
人生を第1と第2に分ける話し方が出てきます。浪人の期間はその二つのあいだに置かれ、「エネルギー溜めて」の時間として説明されます。浪人の期間を第1と第2のあいだに置いて話す20代女性が、いまの自分の生き方に触れながら話した部分です。話の続きは、元記事のなかにあります。
4.わざと落ちたり手を抜いたりは絶対にしない
それで、大学はちゃんと受験します、わざと落ちたり手を抜いたりは絶対にしないから、それでももし合格できなかったら、浪人じゃなくて専門学校に行かせてほしい、という約束をしたんです。
── 人生六十までと思っていたけど、この歳になっても楽しいと思えることが出てきたアートディレクターの人(無名人インタビュー)
親との約束の中身が、言葉のまま出てきます。受験はちゃんと受ける、というのが一つ。合格できなかったときにどうするか、というのがもう一つ。親と約束して大学受験した40代男性が、当時のやりとりを回想した部分です。
5.受験願書を提出し忘れるというまさかのミス
高校時代は、学校のイベントや行事にすごく力を入れて、部活もやってましたし、校外活動も色々やってたんですけれど、高校卒業して浪人してしまって。第一志望の大学の受験願書を提出し忘れるというまさかのミスを犯して。
── 自分のことを喋りたかった人(無名人インタビュー)
高校時代にやっていたことがいくつか挙げられ、そこから卒業後の話に移ります。願書を出し忘れたことは、その流れのなかで語られます。願書の出し忘れについて話した20代男性の一節で、この先の話はリンク先で読めます。
読み終えたあなたへ
5人の話に、共通の結論はありません。「人生で本当に一番つらかったです」と言う人がいて、「第2の人生」の手前の時間として振り返る人がいて、「まあ、浪人生ですかね」といま自分を説明している人がいます。同じ「浪人」「受験」という言葉でも、指しているものはそれぞれ違います。ここから何かを学び取ってください、という記事ではありません。
いま受験や浪人の途中にいる方も、ずいぶん前に終えた方も、その時期のことを自分の言葉にする機会は、あまり多くないかもしれません。無名人インタビューは、誰でも応募できます。順序立てて説明できるようになってから、という条件はありません。話したくないことは、話さないままでかまいません。話せるところだけで、インタビューは成り立ちます。
先に聞く側を試したい、という方には「聞くお茶会」という場もあります。自分の受験の話をするかどうかは、そのあとで決めてかまいません。
無名人インタビューについて
無名人インタビューは、2020年から続く一般の方へのインタビュー活動です。約20名のインタビュアーが年間約400件、これまでに1,500件以上のインタビューを記事にしてきました。
- インタビューを受けてみたい方:インタビューを受ける
- 聞き方を練習してみたい方:聞く学校(無料・オンライン)で、実際のインタビューを見て話し合っています
聞くことは愛すること。
公開

