無名人インタビューLINE

美術館好きで子育て中の人

武居妥奈 女・クリエイティブ 2024年
だから私が今まで、その感じてた美意識の枠から外れた美意識があるんだっていうところを教えてもらったので、そこから美術館巡りがすごい楽しくなったんだと思いますね。今まで知らなかったアーティストのことも、あ、こういう美意識をこの人は持ってるんだっていうふうな見方ができるようになったところがありますね。

いま

美術館巡りオタク・イラストレーターとして活動しながら、2人の子どもの子育てに奮闘中。ボランティア活動「どうがのおはなし会」を主宰し、自ら描いたイラストと朗読を組み合わせた動画配信で府中市の民話を届けている。夫もアート関係で社会派の美意識を持ち、その影響で自分の美意識の枠が広がった。一方で子育ての孤立感や、かつての親友との心の距離の変化に悩み、自分自身を好きになれない葛藤を抱えている。

これまで

テキスタイルデザインを学んだ大学時代、細かい作業が全く苦にならない自分の特性に気づき、スタンプ捺染で3メートルの布に点を打ち続ける制作に没頭した。卒業後に個展を開くも全く売れず挫折し、アート系NPOや美術館ボランティアに参加して裏方の世界を知る。幼少期は紙と鉛筆があれば満足する子どもで、漫画家になりたかったが恥ずかしくて言えず、友人の影響でテキスタイルの道へ進んだ。周囲に染まりやすい「スポンジ」「根無し草」と評される性格で、常に他者の影響を受けながら漂うように人生を歩んできた。

もう全然苦じゃないんだな私ってそのときに初めてこれ普通じゃないんだと思って、へぇ、みんなこういう感覚ないんだと思ったのが。ないんだっていうか、みんな別のことを長けてるけど、私はこれが感覚的に長けてたんだっていうふうに改めて感じたのが、やっぱそのときでしたねテキスタイル入ってから。何かそのときは楽しかったですなんか。

これから

美術館巡りを続けることへの疑問が芽生え、新しい何かを模索している段階。親友との関係変化や子どもへの接し方に悩みつつも、5年後10年後にはそれが笑い話になると信じている。「評価される自分」という型にはめる生き方をやめ、何もない自分でも自分を好きになることを目指す。子どもたちに「好きなことをしているお母さん」として記憶に残りたいと願っている。

だから今までは、ピアノの先生になるっていう夢を言ったら評価されるんじゃないかとか、あとは友達が言ってたそのテキスタイルに入るから私って評価されるんじゃないかとか自分を多分その美術館巡りしたら評価されるはずっていうふうに型を決めてたと思うんですよきっと。どういう私が評価される私ってふうに囲ってたんですけど、じゃなくって、やっぱり何かその何もない自分でも、自分っていうものを好きにならないと結局は何者でもないんだっていう。
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