
塀の中から届く言葉——現役長期受刑者5名の声を集めたアンソロジー『ねこの森』編集長に聞く|文学フリマインタビュー
現役長期受刑者5名による手記、エッセイ、短歌、俳句、イラストなどを集めたアンソロジー本となります。
現在
文学フリマ東京41(し-91〜92)に「ねこの森」名義で出店。プリズンライターズ経由で文通してきた現役長期受刑者5名(19〜30年以上、無期含む)に文学フリマ用の原稿を依頼し、手記・エッセイ・短歌・俳句・イラストを集めた『受刑者アンソロジー』を制作。最初届いた「お利口さんな文章」に「面白くないんで」と全員に何度も書き直しを依頼し、贖罪の思いや本物の本音、エアコンのない夏の塀の中の環境などを引き出した。
過去
20代で犯罪被害者となった経験を持ち、その後少年院のような施設で勤務した過去から犯罪心理に強い関心を持ち続けてきた。元保育士。文学フリマでは1冊目に沖縄の食をテーマにした同人誌をツイッターで集まった8人で制作、2冊目は同メンバー中心で『ガラスの仮面』の続きを自分たちで完結させるパロディ同人誌を出してきた。受刑者支援団体「ほんにかえるプロジェクト/プリズンライターズ」の発信で受刑者の作品を2年ほど追い続け、ファンとなっていた。
20代の頃に犯罪にあってて犯罪被害者なんですね。
未来
受刑者は自業自得・不自由は仕方ないと多くの人が思いがちな日本で、再犯率5割の現状や、エアコンなしの猛暑・暖房なしの厳冬、最低限の人権、文学を通じた更生の可能性について読者が考えるきっかけを作りたい。広報が苦手な自分を奮い立たせて立ち読み・冷やかしでもブースに来てもらい、感想を持ち帰ってもらう。いずれは塀の中から文学賞を取る人が誕生する未来を希望として描いている。
塀の中から賞が出る人が誕生したら面白いよねって思ってるんです。

