無名人時計
デジタル言語学者の人に、聞いてみた

デジタル言語学者の人に、聞いてみた

研究・専門 2024年
デジタル言語学っていうのは、「デジタルな生命進化の最終局面にある言語の進化」というふうに言ってもいいと思います。

現在

「デジタル言語学」を提唱。生命情報がデジタル進化の起源とし、人類は約6万6000年前に南アフリカで母音を獲得してデジタル信号である音節を得たという仮説を持つ。デジタルを「離散・有限・一次元の信号を使い、低雑音環境で複雑な処理回路を作る」と定義し、文字を「消えない音節」、ビットを「対話する音節」として進化を位置づける。母語のモノラル聴覚仮説を立て、ピダハン語の例外で検証。チョムスキー派学会からリジェクトされ続けながら、デカルト・ピアジェ・ソシュールの系譜での研究を続けている。

過去

元々は人工衛星を使った衛星通信の仕事に従事し、信号雑音比(s/n)の概念に馴染んでいた。チョムスキーの難題(人が初めて使う言葉を交換しても意味がわかる仕組み)に取り組むところから言語学に入り、2011年に情報処理学会で発表。2013年ジュネーブの第19回国際言語学者会議に文法論と概念論の2本の論文が採択された。その後ピアジェの墓参りを3回、家にも2回訪問。2018年モスクワやその後のケープタウン・ポーランドの学会では論文がリジェクトされ続け、チョムスキー派との対立を深めてきた。

僕は人工衛星を使った衛星通信の仕事をちょっとやってたんです。

未来

ビットの獲得によって今後人類は1億倍の1億倍(160デシベル)の複雑さの世界へ入っていき「やっとホモ・サピエンスになれる時代が来た」と捉える。人類共有知という集合的知性を進化させることが責任で、嘘や間違いを後世が正していくべき。人間は動物の一部であり、自然を破壊しない・汚染しないという理解を広めるためにデジタル言語学を推進する。9月の南アフリカ学会、10月のインド言語学会への論文採択を目指している。

我々は共に生きて、人間をより美しくより素晴らしい存在に高めるために、言葉を正しく使い、間違った知識はどんどん後の世代の人が正していくことによって、科学も進歩するってことをやらなきゃいけない。
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栗林康弘

このインタビューの監修

栗林康弘(qbc)

無名人インタビュー主宰/聞く学校 校長

2020年に無名人インタビューを始めました。自分で872人の話を聞き、423本を編集。いまは16人の制作メンバーとともに年間約400件のインタビューを行い、これまでにのべ132名が聞き手・編集として参加しています。公開した実例は1,500件以上。聞き方の体系として「平聴(フラットリスニング)」を提唱し、2026年に「聞く学校」を開きました。1978年生まれ。(2026年8月21日現在)

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