訪問看護師兼エンドステージフォトグラファーの人
光の部分っていうか、光と影が両方ないと成り立たないものじゃないですかカメラって。でもその光をうまく表現するとか光ばっかフォーカスしてる時は辛いんですよ。
いま
訪問看護のパートをしながらフォトグラファーとして副業4年目。友人のアロマ講座を通じて「本当に信じていなくて許してないのは自分」と気づき自分を取り戻していったが、その友人がくも膜下出血で急逝。友人と約束していた「エンドステージフォト」をライフワークにすると決意し、ハレの日だけでなく日常の光と影を撮る方向へシフトチェンジ。訪問看護では患者の自宅で好きなものに囲まれたその人を見つけられる喜びを感じている。
これまで
大学病院の消化器内科(通称・癌病棟)に新卒で入り、周囲が合コンに行く中「人が死ぬとは」と向き合う日々を送る。4年目に患者から「あなたは私の気持ちが分からない」と言われて糸が切れ、担当患者の自殺未遂も重なりうつ状態に。三姉妹の真ん中で常にバランスを取る「いい子」として育ち、自分が何が好きか分からないまま生きてきた。ママ友トラブルや子育ての悩みが看護時代のトラウマとリンクし何もできなくなった時期に、カメラを手に取り、ボタンを押せば結果が残る手軽さに救われた。
一生懸命に患者さんに寄り添ってきたつもりなんだけど「あなたは私の気持ちが分からない」みたいなことを言われた時に、糸が切れたんですよ。「私ができてないんだ!」って思ってしまって。
これから
人生のエンディングに寄り添う「エンドステージフォト」を本格的に展開したい。怒りや涙など人間の全ての感情は大事だと証明し、結婚写真のように日常を大切に撮る文化を広めたい。自分だけでは出会える人に限りがあるため、共鳴する人にはこの活動を明け渡してでも広げたいと考えている。亡き友人から学んだ「美しさの表現の場所」という理念を自分なりに形にしていく。
大切なものって考えると、結婚式の私じゃなくて日常の私だったり親だったりするじゃないですか。だからそれを撮りたい、普通の日常を残したいんですよ私。