
猫との日々を短歌と小説に——『猫星人VSタコ怪獣』さとうきいろさんに聞く|文学フリマインタビュー
「予定では料理も読書も積みゲーもするはずだったが猫を見ている」っていう。全部予定をすっ飛ばしても、気づけば猫をぼうっと見ている生活ですね。
現在
今年の初めから飼い始めたブリティッシュショートヘアの男の子(1歳)が好きなタコのぬいぐるみと遊ぶ様子を起点に、猫に関する短歌と物語風の連作短歌、そしてショートショートの小説をまとめた『猫星人vsタコ怪獣』を文学フリマ東京41 b-14で発行する。「予定では料理も読書も積みゲーもするはずだったが猫を見ている」と日常を歌うほど猫漬けの生活を送り、表紙のイラストとデザインを専門の方に依頼するなど本作りに新たな力を注いでいる。
過去
子どもの頃、小・中学生の頃には同人活動をしており、自分一人でコピー本を作って配るような創作の素地を持っていた。4年前、twitterでバズった岡本真帆「ほんとうにあたしでいいの?」の短歌に深く刺さって暗誦するほど読み込み、彼女の歌集『水上バス浅草行き』を読んで「自分もやってみたい」とtwitter短歌を始めた。それ以降は雑誌投稿、文学フリマで年1冊のsns短歌歌集の発行を3年継続し、最低でも1日1首・喋るように短歌を生み出す日課を作ってきた。
子どもの頃、小・中学生の頃には同人活動をしていました。自分一人でコピー本とか作っていたので、同人誌作れるな、っていう発想は自然と出てきましたね。
未来
30代後半で短歌を始めたため結社入りには日和ってしまうと感じつつ、いまだ「難しいけど面白いな」の地点に立ち、twitter短歌の流行の中で個性をどうprしていくかという課題と向き合い続ける。文学フリマを「文学であれば何でも出していい場所」「広義の文学が許容され続ける場」として大好きだと語り、令和に「ブーン系小説」のqrコードが配られる多様性を未来に向けて守りたい。猫好きにも短歌に触れたことがない人にもファンタジー的な作品として届けたい。
今回は今までsnsに出してきた短歌をまとめたという形とは違って、初めて一つのテーマに絞った本っていうのを出してみることにしました。
公開
聞き手:qbc

