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COLUMN

定年後をどう生きるか。無名人インタビュー5選

「定年後 生き方」「定年 体験談」。そうした言葉で検索して、このページにたどり着いた方がいるかもしれません。ここにあるのは、制度の解説でも、老後の計算でもありません。定年という区切りについて、実際に人が話した言葉の記録です。

無名人インタビューは、有名無名を問わず、その人の人生の話を聞くインタビュー企画です。これまでに1,500件以上のインタビュー実例を公開してきました。そのなかから、定年のことが出てくる5本を選びました。5本のなかには、すでに退職を経験したあとの話も、定年を前にした決断の話も、定年後をこうしたいという展望の話もあります。「退職金でハワイへ行きました」と話す人、「ある時、転職しようと思い立ちまして」と話す人、「定年したらコンビニのおばちゃんになりたい」と話す人。定年という同じ言葉が、それぞれ違うところを指しています。

定年をもう迎えた方にも、数年先という方にも、まだずっと先という方にも読めるように選びました。どれが良い定年後か、という前提は置いていません。5本を一つの結論にまとめることもしませんし、掲載の順番に意味もありません。各項目には、その人が話した言葉をそのまま引用しています。要約も言い換えもしていません。引用はすべて、公開済みの記事からの原文そのままです。

1.退職金でハワイへ行きました

そこは待遇がよくて、学費も住宅ローンも全部返し終わって(笑)。退職金でハワイへ行きました。はい、サクセスストーリー(笑)。

── 面白かったなあって思ってお別れできる自信を持っている人(無名人インタビュー)

話しているのは、退職を経験した60代女性です。勤め先の待遇の話から、学費と住宅ローンを返し終えたこと、そして旅行のことまでが、ひと続きで出てきます。最後に自分で「サクセスストーリー」と言い添えるところまでが、この一節です。

2.定年までずっと勤め続けるだろうって思ってた

ここに30数年いて、僕はここで定年までずっと勤め続けるだろうって思ってたんですけど。ある時、転職しようと思い立ちまして。

── 50代で転職した人(無名人インタビュー)

30数年という年数が先に置かれ、そのあとに「ある時」という切り替わりが続きます。定年を前に30数年勤めた会社を離れた50代男性の語りです。転職の前後の話は、元記事にあります。

3.唯一ね、コンビニやったことないんですよ

定年したらコンビニのおばちゃんになりたいんです。私、結構な数の職種のアルバイトやってきたんですが唯一ね、コンビニやったことないんですよ。

── 定年したらコンビニのおばちゃんになりたい人(無名人インタビュー)

定年後にやってみたいこととして、40代女性が挙げたのがコンビニです。結構な数の職種のアルバイトをしてきたなかで、そこだけやったことがない、という話が続きます。

4.タイのいろんなチョコレートを輸入して

私はもう定年後は、タイのいろんなチョコレートを輸入して日本で販売したいっていう目標があって。常夏の国から日本に持ってくるのって本当に大変なんですけど、チョコレート販売は日本では季節商売なので、何とかちょっと頑張ってやってみたいな。

── タイが好きな人(無名人インタビュー)

目標として挙げられているのは、タイのチョコレートを輸入して日本で販売することです。同時に、常夏の国から持ってくる大変さと、日本では季節商売だということも、同じひと続きのなかで話されています。そのうえでの「何とかちょっと頑張ってやってみたいな」です。定年後の具体的な事業目標を持つ50代の語りで、話の続きは、リンク先で読めます。

5.理想の定年後の生活

どうなるか分かんないですけど、やっぱりその立ち上げたメディアとかプラットホームとか本とかnoteとかでやっぱり社会と繋がりつつ、お金をちょこちょこ稼ぎながら生活ができてるといいなと思いますし、その頃には孫とかもできて、みたいなのが理想の定年後の生活かなと思います。

── 「時間」を極めて、自己満で死ぬ人(無名人インタビュー)

「どうなるか分かんないですけど」と前置きしてから、理想として話されている部分です。メディア、プラットホーム、本、note。社会と繋がっていることと、お金をちょこちょこ稼ぐことと、孫のことが、一つの像として語られます。理想の定年後を思い描く30代男性の語りで、話の続きは元記事で読めます。

読み終えたあなたへ

すでに退職してハワイへ行った人がいて、その手前で30数年いた会社を離れた人がいて、まだ来ていない先のこととして「コンビニのおばちゃんになりたい」「タイのいろんなチョコレートを輸入して」と話す人がいます。5本のうちどれかを手本として並べたわけではありません。今のうちに決めておいたほうがいい、という話でもありません。

読みながら、自分の場合はどうだろうと考えた方もいるかもしれません。そのときは、話す側にまわることもできます。無名人インタビューは、誰でも応募できます。考えがまとまってから、という条件はありません。話したくないことは、話さないままでかまいません。話せるところだけで、インタビューは成り立ちます。

自分のことを話すより先に、人の話を聞くほうを試したい方には「聞くお茶会」という場もあります。応募するかどうかは、そのあとで決めてかまいません。


無名人インタビューについて

無名人インタビューは、2020年から続く一般の方へのインタビュー活動です。約20名のインタビュアーが年間約400件、これまでに1,500件以上のインタビューを記事にしてきました。

聞くことは愛すること。

公開

栗林康弘

このコラムを書いた人

栗林康弘(qbc)

無名人インタビュー主宰/聞く学校 校長

2020年に無名人インタビューを始めました。自分で872人の話を聞き、423本を編集。いまは16人の制作メンバーとともに年間約400件のインタビューを行い、これまでにのべ132名が聞き手・編集として参加しています。公開した実例は1,500件以上。聞き方の体系として「平聴(フラットリスニング)」を提唱し、2026年に「聞く学校」を開きました。1978年生まれ。(2026年8月21日現在)

栗林康弘のプロフィール →
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