無名人時計
夫といるときが一番落ち着く人

夫といるときが一番落ち着く人

水元れい 30代・女・無職・主婦 2024年
音楽発達障害ファッション統合失調症zineライブハウス被写体夢と現実
地に足つかずに揺れてるようなふわふわした状態がわたし自身なんだな、っていうふうに今は認識しています。

現在

30歳で同じライブハウス勤務の音響エンジニアと結婚し、現在は主婦業を中心に、時々のライブハウスのアルバイト、文章執筆、被写体活動を組み合わせて暮らす。統合失調症と発達障害があり精神科に通うなかで、初のzine『夢と現実』を完成させ、写真と文章で『地に足のついていないふわふわした自分』を表現。zine制作中は不安定さから一時的に脱せられたといい、自分のあり方をそのまま受け入れる感覚も得つつある。30歳を超えてレース・フリル・ヴィンテージなど『ドラマがある服』を選ぶようにもなった。

過去

川崎の僻地で生まれ、明るく活発な子だったが、9歳のときに2歳下の弟を風邪の急変で亡くしたことで自我が暗転。小5から不登校・周囲との不適合を経験し、自閉症スペクトラムを意識するようになる。中学は楽しい時期があった一方、高校では短期留学先の米国でファッションをめぐる衝突をきっかけにいじめに遭い高2で中退。高卒認定後の大学受験に挫折し、20代前半は音楽活動とライブハウス勤務へ。父親の難病による性格変化で家族関係も揺れ、27歳頃に両親離婚。25歳から本格的に文章を書き始めた。

弟が7歳、わたしが9歳のときに弟が亡くなったんですね。それが生まれて初めて起きた一番ショッキングな出来事で、それから今の自分が形成されたなと感じています。

未来

第1の希望は夫と添い遂げて生きていくこと。離婚していく周囲を見てきたぶん、ずっと一緒にいることそのものを未来の目標として大切にしている。個人としては、書き続けた文章をいつかzineではない『本』として世に出すことが夢で、何歳になっても遅くないと考える。日々については精神が落ち着き不安定でない『普通』を取り戻し、明るい気持ちでいたい。10年以上前に訪れたニューヨークに、価値観が変わった今もう一度行ってみたいという希望もある。

何歳になってでもいいから、自分の書いた文章が本になってほしい。
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公開

聞き手:qbc

栗林康弘

このインタビューの監修

栗林康弘(qbc)

無名人インタビュー主宰/聞く学校 校長

2020年に無名人インタビューを始めました。自分で872人の話を聞き、423本を編集。いまは16人の制作メンバーとともに年間約400件のインタビューを行い、これまでにのべ132名が聞き手・編集として参加しています。公開した実例は1,500件以上。聞き方の体系として「平聴(フラットリスニング)」を提唱し、2026年に「聞く学校」を開きました。1978年生まれ。(2026年8月21日現在)

栗林康弘のプロフィール →