無名人時計
破滅の人

破滅の人

イトー 20代・女・無職・主婦 2025年
社会的に死んでるなって感じですかね。

現在

27歳の現在は無職で、5月から関わった「生活保護ビジネス」の搾取構造から父に助けを求めて逃げ出し、実家で借金返済を抱えながらバーの仕事を再び探している。今年4月末には売上が立たない直近のバー店長業の中で「迷惑をかける」と思い詰めてサプリ110錠を飲む自死未遂もあった。つい数日前に診断名が双極性障害から軽度の不安障害に変わり、これまでの7年間が何だったのかとも揺れ動きつつ、社会的に死んでいる感覚を抱えて受ける面接にも自信が持てない。

過去

5歳で両親が離婚し、統合失調症の母と自閉症の叔母を含む祖父母宅で5人暮らしを送る複雑な幼少期を過ごした。高校3年生の12月に体調悪化と精神的な参りで高校を中退、大学に進学するも周囲が怖くて中退、グラフィックデザインの専門学校を卒業した。大学生の頃にパートナーと出会い対人恐怖が薄らいだ後、お気に入りのバーをきっかけにバーテンダーの道を志して複数店舗を転々と渡り歩き、双極性障害として手帳を持ち7年間生きてきた。

親が5歳の時に離婚して、母方のお母さんが病気というか統合失調症だったっていうのもあって、それで変な幼少期を過ごしたんですけど

未来

「ちゃんとお金がもらえて違法な要素やパワハラのないバーに就きたい」という現実的な希望を掲げつつ、長期的には飲み屋街の奥まった場所に自分の小さなバーを構え、夕方17時から夜12時頃まで開けて自分が考案した野菜やハーブのカクテルとだしから取る味噌汁を出す店を持ちたいと語る。常連さんに思い出してもらいながら死ねるような関係性を作り、「割としんどい人生を送ってきたから誰かの小休憩になれるような場所」を残せたらよいと願う。

誰かの小休憩になれるような場所を作りたいなって思ってますね。
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公開

聞き手:qbc

栗林康弘

このインタビューの監修

栗林康弘(qbc)

無名人インタビュー主宰/聞く学校 校長

2020年に無名人インタビューを始めました。自分で872人の話を聞き、423本を編集。いまは16人の制作メンバーとともに年間約400件のインタビューを行い、これまでにのべ132名が聞き手・編集として参加しています。公開した実例は1,500件以上。聞き方の体系として「平聴(フラットリスニング)」を提唱し、2026年に「聞く学校」を開きました。1978年生まれ。(「聞いた」「編集した」は2026年6月30日、チームの本数は2026年8月1日時点)

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