無名人時計
年末に妻が出ていった人

年末に妻が出ていった人

あきろん 営業・販売 2023年
出てった奥さんとかはそういう風景とかに気づいて、春の日差しが柔らかいねとか、春の匂いがしてきたねとか言葉にして伝えてくれる人だったんですけど、そういうのを思い出しちゃって、何かとっても切なくなるみたいな。

現在

年末に妻が自身の活動の成功を機に別れを告げて出ていき、喪失感と切なさの中で日々を生きている。流通業の仕事を続けながら筋トレや読書で自分を保ち、同世代の男性との交流の場づくりを始めている。

過去

祖父の影響で読書と戦史に傾倒し、音楽やゲームに逃避する青春を送る。大学を中退後、父の紹介で就職。初恋の挫折を経てコミュニティで出会った女性に初めて本気で恋に落ち、約10年の同棲生活を経て結婚した。

僕自身がもうどうしても記憶がある頃から、情熱とか、何か努力研鑽、そういったものができない質だったんで。

未来

死に向けた撤退戦と捉えつつも自死を選ばないルールを自らに課し、本への逃避から脱して人との関わりを増やしていきたいと考えている。同じく何者にもなれなかったおじさんたちに「頑張って生き延びよう」と呼びかける。

結局死に向けて撤退してるわけですよ、僕は。もう終わりのない後衛戦闘ですよね。だからその流れの中で、どうやって戦っていくか。
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公開

聞き手:qbc

栗林康弘

このインタビューの監修

栗林康弘(qbc)

無名人インタビュー主宰/聞く学校 校長

2020年に無名人インタビューを始めました。自分で872人の話を聞き、423本を編集。いまは16人の制作メンバーとともに年間約400件のインタビューを行い、これまでにのべ132名が聞き手・編集として参加しています。公開した実例は1,500件以上。聞き方の体系として「平聴(フラットリスニング)」を提唱し、2026年に「聞く学校」を開きました。1978年生まれ。(2026年8月21日現在)

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